【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】シンガポールテレコム(STEL:シンガポール)



【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】シンガポールテレコム(STEL:シンガポール)

こんにちはmokomoko3です。

今回はアセアン株の売買ランキングで常に上位に顔を出す、シンガポールテレコム

(STEL)の銘柄紹介を行いたいと思います。

会社概要

シンガポールテレコムは138年前にシンガポール初の通信会社として設立されました。

設立以降、シンガポールを拠点としながらも、アジア、オーストラリア、アフリカなど

幅広い地域で事業を行い、世界的な通信会社としての成長を遂げています。

現在では、22か国で6億3800万人の顧客の持ち、29か国に75の事業所を構えており、

収益の70%はシンガポール以外の国からの収益で占められています。

シンガポールテレコム 2017年アニュアルレポート
 各国での通信事業の展開状況を詳しく見

ていくと、 シンガポールでは「singtel」

ブランドで410万人の顧客基盤をもち、

No1シェアを獲得しています。 同様に、

インドでは2億7400万人の顧客を持ち

No1シェアを維持している「airtel」に

36.5%出資。タイでは410万人の顧客を持ちNo1シェアを占める「AIS」に23.3%出資。

インドネシアでは1億6900万人の顧客を持ち同国No1シェアを持つ「TELEKOMSEL」に

35.0%出資しています。他にも、オーストラリアでは970万人の顧客を持つ同国No2

ブランドの「OPTUS」を100%保有し連結子会社としている他、フィリピンでは590万人

の顧客をもつNo2ブランドの 「Globe」に47.1%出資するなど、主要なアジアの通信会社

に積極的な投資を行っているのが特徴です。なお、事業領域としては、①通信事業を主と

したグループコンシューマー事業、②通信インフラの構築、クラウドコンピュー

ティングやセキュリティーなどの政府や法人向けグループエンタープライズ事業、

③デジタルマーケティングやビデオサービス、データ分析から構成されるグループデジタ

ルライフ事業の3つの事業領域を展開しています。

業績推移


それでは次にシンガポールテレコムの業績を見ていきたいと思います。

シンガポールテレコム13-17年業績推移
 シンガポールテレコムの直近5年の業績

をみると、営業収益は13年の181.83億

シンガポールドル(S$)から17年には

167.11億S$と減益傾向にあります。*1
                                       *1  1S$=約80円

これは投資先のインドのエアテルが価格競争に巻き込まれ、収益性が低下したことが原因

です。もっとも、収益性は高まっており、 EBITDAは13年の73.06S$から17年79.39S$と

連続増益となっています。シンガポールテレコムはアジアの主要企業への出資を通して、

安定した収益基盤を築いており、業績を見る限りでは急成長は見込めないものの投資先

としては十分魅力的だと思います。



配当推移

それでは配当推移についてみていきたいと思います。

シンガポールテレコム 配当推移
 シンガポールテレコムは成長のための財

務的な柔軟性を維持しつつ、最適な資本構

成と投資適格の格付けを維持するため、

配当性向を60%~75%と定めています。

直近の配当実績を見ると17.5シンガポールセント(1S$ 80円とすると約14円)となって

おり、 現在(2018/3/12)が株価3.39S$なので、配当利回りは5.15%となっています。

アジア、アセアン株の中でも配当利回りは高く、優良株だと思います。

株価推移

最後にシンガポールテレコムの株価の推移を見ていきたいと思います。

【シンガポールテレコム株価推移】
 シンガポールテレコムの株価は、2015年

4月17日に4.6S$を付けた後、18年2月の

暴落で節目の3.5S$が割れた状況です。

3.5S$を回復するかが大きな分かれ目で、

回復すればテクニカル的に3.5~4.6S$の

ボックス相場に、回復しなければ3.0~3.5S$のレンジでのボックス相場になるでしょう。

ただし、現時点での指標がPER9.85、PBR1.94倍と割安感が出てきています。

今後の経済情勢が落ち着きを取り戻し、目先の不安が払しょくされれば、長期的には2015

年の高値を意識した展開となるでしょう。

以上、ご参考にしていただければ幸いです!

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