【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】バンク・マンディリ(BMRI:インドネシア)
こんにちはmokomoko3です。今回はアジア・アセアン株の売買ランキングで常に上位に顔を出す、
バンク・マンディリ(BMRI:インドネシア)という株の銘柄紹介を行っていきたい
と思います。
会社概要
【バンク・マンディリ会社概要】 |
ア国内で銀行業を営む企業です。事業内容として、
コーポレートバンキング、商業銀行、リテール
バンキング、国際金融業務や消費者金融事業を行っ
ています。また、子会社のMandiri Sekuritasを通
じて投資銀行業務を、同じく子会社の AXA
Mandiri Financial Servicesを通し保険業をBank
Syariah Mandiriを通してイスラム金融サービスに
取り組むなど幅広い金入サービスを提供しています。
歴史的にみると、バンク・マンディリは1998年10月2日にインドネシア政府の銀行再編
計画の一部として設立され、1999年7月に4つの州の銀行(Bank Bumi Daya、Bank
Dagang Negara、Bank Exim and Bapindo)が吸収合併される形で誕生しました。
現在も発行済み株式の6割をインドネシア政府が保有しており、インドネシア国内で
初めて預金残高1000兆Rp(1Rp:1インドネシアルピー=約0.007円なので約7兆円)
を達成するなど、インドネシア有数の金融機関となっています。
業績推移
【バンクマンディリ業績推移】 |
みていきましょう。受取利息(Sharia
Income=イスラム金融事業からの収益を
含む)と保険料収入、その他事業利益を
合わせた金額は、17年実績で77073
billion Rupiah(1Rupiah=約0.007円な
ので約5962億円)、純利益は20639
billion Rupiah(約1569億円)、
EPSは44228 Rupiah(約342円)となっています。直近5年間の業績をみると、2016年に
減損損失引当金を前年比で2.1倍の24943billion Rupiah(約1929億円)計上したことから
16年のみ減益となっていますが、基本的に右肩上がりの業績となっています。13年の
実績値は、受取利息(Sharia Income=イスラム金融事業の収益を含む)と保険料収入、
その他事業利益を合わせた金額は13年が51121billion Rupiah(約3954億円)、純利益
は18203billion Rupiah(約1408億円)、EPSは39008(約301円:1→2の株式分割を
考慮しています)となっており、17年比でそれぞれ50.7%増、13.3%増、13.3%増
となっています。
【バンクマンディリローン残高&預かり金残高推移】 |
ラフのようにバンク・マンディリのローン
残高と預かり金は毎期継続的に増加してい
ることから、安定した成長を見せると考え
れます。
配当推移
【バンクマンディリ配当推移】 |
てみていきます。バンクマンディリは多額
の減損損失引当金を計上することになった
16年は配当を実施していませんが、それ
を除けば毎期配当を実施しています。17
年の配当実績は266Rupiah(約2円)で、
配当性向は45%となっています。直近の配当額をみる限り、配当額は前期と同水準か
増額となっていますが、配当性向が安定していません。 今後の配当に関しては業績面から
無配の不安は少ないものの、配当性向が年度によって変わるため、前年度の配当と同水準
の配当額を翌期の配当額として予想していくしかなさそうです。
株価推移
【バンクマンディリ株価推移】 |
ていきましょう。バンクマンディリの株価
は、18年2月23日の8550Rupiah(約66
円)をピークに下落基調にあります。現時
点での株式指標(2018年3月28日実績
ベース)は、PERが18.0倍、PBRが2.2倍、配当利回りが2.5%となっており、
あと10%~20%程度の調整があっても不思議ではない水準です。相場自体もよい雰囲気で
はないため、チャート的には二番底を確かめるまでは投資を控えたほうが無難でしょう。
まとめ
バンク・マンディリはインドネシア政府が株式の60%を保有する、インドネシアを代表する金融機関です。ローン残高や預り金も着実に増加しており、収益性が大きく低下するこ
とはなさそうです。しかし、テクニカル的には底値を探る展開が続いており、2番底を確認
するまでは投資は控えたほうがよさそうです。
【おすすめ度☆4つ:余裕資金があれば打診買いで投資したい】
*2番底を確認してから投資したほうが無難です!
現在の業績★★★★☆
将来業績 ★★★★☆
業績安定度★★★★☆
株式指標 ★★★☆☆
配当利回り★★★☆☆
☆5つ…積極的に投資したい
☆4つ…余裕資金があれば打診買いで投資したい
☆3つ…株価が下落(5%~20%)すれば投資を検討したい
☆2つ…株価が大幅下落(20%~30%)すれば投資を検討したい
☆1つ…構造的な変化が起きない限り投資は見送ったほうがよい
以上、ご参考にしていただければ幸いです!
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