【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】スターハブ(STAR:シンガポール)

【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】スターハブ(STAR:シンガポール)

こんにちはmokomoko3です。

今回はアジア・アセアン株の売買ランキングで常に上位に顔を出す、

スターハブ(STAR:シンガポール)という株の銘柄紹介を行っていきたいと思います。

会社概要

スターハブ会社概要
 スターハブはシンガポール国内で情報通

信事業を営む企業です。収益の51%は携

帯電話事業が占め、16%はケーブルテレ

ビの「payTV」、9%を固定回線のブロー

ドバンドサービス、17%が法人向けの固

定回線サービス、残り8%が設備の販売収

益によって成り立っています。

企業の歴史は意外に浅く、1995年にケーブルテレビを提供する会社としてスタートし、

98年に携帯事業者としての免許を取得、2000年から現在のスターハブブランドを展開

しています。そのため、携帯電話のシェアが2位の25%とシングテルの約50%と比較して

大きく水をあけられている状況です。また、携帯電話市場シェア3位のM1も25%程度の

シェアを占めていることから、収益の柱である携帯市場の競争激化を受けて、

スターハブの業績はここ数年苦戦を続けています。

*シングテルの詳細(過去記事)は下記リンク参照ください!

業績推移 

スターハブ業績推移 morningstarより
それではスターハブの業績の推移を詳しく

みていきます。17年の業績は売上が

2401 million S$(1 S$=約81円なので約

1948億円)、純利益が250 million S$


 (約202億円)、EPSが0.14 S$ (約11円)となっています。5年前の13年度の業績が、

売上2359 million S$(約1912億円)、純利益が371 million S$(約300億円)、EPSが

0.21 S$(約17円)なので、直近5年間で売上は1.7%の増収、32.6%の減益、EPSは

33.3%のマイナスとなっています。

シンガポール携帯市場推移 総務省HPより
 会社概要でもふれたように、売上の51%

を占める携帯電話市場が飽和状態を迎えて

おり、また、シングテルのような海外展開

も不十分なため、直近5年間で業績が停滞

している状況です。

今後の業績についても、M&Aや例えば決

済サービスのような新しいサービスで収益

利益を上げられるようにならなければ、業績の改善は難しいでしょう。




配当推移

スターハブ配当推移
次にスターハブの配当推移についてみてい

きます。スターハブは4半期配当を実施し

ており、2017年度は1~4Qすべて4

Scent(100 Scent=1 S$)の配当を実施

し、単位株あたりの配当総額は16 Scent

(約12.9円)となっています。配当性向

は毎期ほぼ100%となっており、17年

度に限れば配当性向114.2%と100%を超過しています。配当政策に関して具体的な指針

は発表されていないものの、携帯電話事業自体がほぼ飽和していることから、今後も純利

益のほぼ100%が配当に回されるのではないかと思います。 なお、企業業績の低迷を受け

て、配当額は2016年の20 Scentから4 Scentの減配となっています。今後の業績も期待で

きないことから減配当のリスクは相当高いと考えられます。

株価推移

【スターハブ株価推移】

 最後にスターハブの株価の推移をみてい

きます。2017年4月3日時点の株価は

2.3 S$(約186円)となっています。

13年5月3日に4.71 S$を付けて以降、

業績の低迷とともに、株価の下落が続いて

います。株式指標をみると18年4月3日時点でPERが16.2倍、PBRが11.8倍、配当利回りが

7.3%となっています。配当性向100%と企業成長に必要な資金も配当に回しているため、

配当利回りは高いものの、PERやPBRに割安感は感じません。業績に期待が持てない以

上、近づかないほうがよさそうです。

まとめ


スターハブはシンガポール国内で情報通信事業を営んでいます。売上の51%を占める携帯

事業は市場成長率がほぼ0%でシェアの取り合いとなっており、競争は激化し、それに伴

い企業業績も悪化しています。配当性向100%のため、配当利回りは7.3%と高いですが、

企業としての成長が望めず今期に続いて減配になっていく可能性が非常に高いです。

投資は避けたほうがよいでしょう!


【おすすめ度☆1つ:構造的な変化が起きない限り投資は見送ったほうがよい】

一口コメント:配当利回りに惑わされず見送りましょう!

現在の業績★☆☆☆☆ 
将来業績 ★☆☆☆☆  
業績安定度★☆☆☆
株式指標 ★★☆☆☆
配当利回り★★★★★

☆5つ…積極的に投資したい
☆4つ…余裕資金があれば打診買いで投資したい
☆3つ…株価が下落(5%~20%)すれば投資を検討したい
☆2つ…株価が大幅下落(20%~30%)すれば投資を検討したい
☆1つ…構造的な変化が起きない限り投資は見送ったほうがよい

以上、ご参考にしていただければ幸いです!

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