【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】ユニリーバ・インドネシア(UNVR:インドネシア)
こんにちはmokomoko3です。今回はアジア株・アセアン株の売買ランキングで常に上位に顔を出す、
ユニリーバ・インドネシア(UNVR:インドネシア)という株の銘柄紹介を
行っていきたいと思います。
会社概要
【ユニリーバ・インドネシアの歴史】 |
インドネシア子会社で、ヘアケア用品で有
名な「LUX」、ボディウォッシュでおなじ
みの「Dove」、男性用ボディスプレイで
知られている「AXE」といった日用品・食
品ブランドをインドネシアで展開する消費
財メーカーです。ユニリーバ・インドネシアの歴史は実は日本よりも古く(日本は1964年
の豊年リーバ株式会社が現在のユニリーバ・ジャパンの前身)、1933年にLever's
Zeepfabrieken N.V.という名前でジャカルタのアンクに設立されました。その後、
1980年に社名をPTユニリーバ・インドネシアに変更。1982年にインドネシア証券取引所
に上場し、事業規模を拡大させます。1990年にSari Wangi社を買収し、紅茶事業
に参入。2年後の1992年にチカランにアイスクリーム工場を設立し、
ConelloとPaddle POPを発売。食品事業にも本格的に乗り出していきました。
現在ではインドネシアに9つの工場をもち、40ものブランドを展開するなど、
インドネシアに深く根差した企業になっています。
業績推移
【ユニリーバ・インドネシア業績推移】 |
推移をみていきます。ユニリーバ・インド
ネシアの売上は右肩上がりで増加してお
り、2013年30757 billions of Rupiah
(1Rupiah=約0.007円なので約2335億
円)から2017年には41204 billions of
Rupiah(約3129億円)へ約33.9%の増
収となっています。利益も増益基調となっ
ており、2013年の5353 billions of Rupiah(約406億円)から2017年には7004 billions
of Rupiah(約531億円)へと5年間で30.8%の増益となっています。
一株当たりの利益も同様に、13年の701 Rupiah(約5.3円)から17年に918 Rupiah
(約6.9円)へと30.9%増加しています。
配当推移
【ユニリーバ・インドネシア配当推移】 |
ユニリーバ・インドネシアの2016年の
配当額は835 Rupiah(約6.3円)です。
好調な業績の推移を受けて、配当額も連続
増配となっています。2013年の配当額が
701 Rupiah(約5.3円)なので、4年間で
19.1%の増配となっています。
配当性向は、2015、13年は驚異の99.9%、直近での最低配当性向も14年の96.8%
となっており、成長国の企業としては著しく高い配当性向となっています。
インドネシアの人口増加は2050年まで緩やかに増加することから
(詳しくは過去の記事「アジア株、アセアン株の魅力」」を参照ください)、
家庭用品・食料品の消費量の増加が期待でき、今後の業績も増益基調は続くことが予想さ
れます。したがって、配当性向に変更がない限り今後も連続増配が期待できるでしょう。
株価推移
【ユニリーバ・インドネシア株価推移】 |
2018年3月26日時点で50450 Rupiahと
なっています。米中の貿易戦争懸念で株価
の下落が続いており、節目50000Rupiah
を試す展開となっています。超長期で見る
と、ユニリーバ・インドネシアの株価は右肩上がりで高値を更新していますが、
PER55.5倍、PBRは75.1倍と極めて割高な状況となっており、また、配当利回りも1.7%
と低いことから、短期的にも長期的にもおすすめできる状況ではありません。
ユニリーバ・インドネシアの業績は好調ですが、PER、PBRともに割高で、相場環境もよ
くありません。すくなくとも今すぐ投資する必要はないでしょう。
というわけで☆2つとさせていただきました。
以上、ご参考にしていただければ幸いです!
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