【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】マレーシア・エアポート(MAHB:マレーシア)

【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】マレーシア・エアポート(MAHB:マレーシア)

こんにちはmokomoko3です。

今回はアジア・アセアン株の売買ランキングで常に上位に顔を出す、

マレーシア・エアポート(MAHB:マレーシア)という株の銘柄紹介を

行っていきたいと思います。

会社概要

マレーシア・エアポート運営空港一覧
 マレーシア・エアポート(Malaysia

Airports Holdings Berhad)は、空港運営

を主な業務とする会社です。1992年にマ

レーシア航空局から空港の運営業務を分


離・独立させてできた会社で、1999年にアジア初の空港運営会社(世界では6番目の会

社)としてマレーシアの証券取引所に上場しました。管理・運営する空港は海外に

2空港(Rajiv Gandhi International Airport:インド、Istanbul Sabiha Gokcen

International Airport:トルコ)、マレーシア国内には5つの国際空港(KL International

Airport他)、16の国内空港(Skypark Terminal Sultan Abdul Aziz Shah Airport他)、

そしてLCC用の空港であるSTOLportsが18空港(Tioman STOLport他)の合わせて39空

港を管理・運営しています。

事業セグメントとしては①空港運営事業として(A)旅客サービス料や発着料といった

航空系収入、(B)空港内の商業施設の賃料などの非航空系収入、 ②免税品などの販売

収入、③非空港運営事業として、ホテル、農業・園芸業、プロジェクト・機材の保守サー

ビスに分けられます。

業績推移

マレーシア・エアポート業績推移
それではマレーシアエアポートの業績の推

移についてみていきます。表にはありませ

んが、2017年の収入は4652 million RM

(1RM=約27.5円なので約1279億円)、

純利益は237million RM(約65億円)、

EPSは0.107 RM(約2.9円)となってい

ます。2015年に1:5の株式分割と新株発

行、会計基準の変更(IC interpretation

12の採用)、ISG(Istanbul Sabiha Gokcen International Airport)の買収等のイベント

があり、直感的に業績の比較が難しくなっていますが、13年の業績と比較すると

 売上4098million RM(約1127億円)、純利益は377 million RM(約103億円)、

EPSは0.29 RM(約7.9円)と、それぞれ13年比で13%の増収、52%の減益、EPSは
*13年EPSは17年発行済み株式数で再計算
-63%の減少となっています。旅客者数の増加やISGの買収等で増収となってはいるもの

の、買収によって減価償却費や人件費といった経費が増加しており、先行投資として

空港の建設費(それに伴う資金調達コスト)といったコストも重くのしかかっていること

から、トレンドとしては収益率が低下しています。

マレーシア・エアポートベンチマーク
今後の収益改善の対応として、他の空港に

比べて旅客サービス使用料や航空機の発着

料が安いため、場合によっては料金の値上

げ等の対応がとられたり、商業施設を拡充

し、空港内外での収益を得る方法が考えら

れます。ですが、いずれにしてもすぐに改

善できるものではないため、今後の業績は

減価償却等コストがかさむため、増収、微増益が続くと考えられます。



 配当推移


【マレーシア・エアポート配当推移】
 次に配当の推移についてみていきましょう。

 マレーシア・エアポートの2016年の配当額

は、中間配当が4 Sen(約1.1円)、期末配当

が6 Sen(約1.6円)となっています。配当政

策として、配当性向を50%にすると明言して

いることから、今後も配当性向50%を目途に

配当を行っていくと予想されます。

今後の業績として、増収、微増益が続くと考

えられることから、今後の配当は16年の配当額である10 Senに近い額の配当が続くと思わ

れます。

株価推移

【マレーシアエアポート株価推移】
最後にマレーシア・エアポートの株価の推

移をみていきましょう。マレーシア・エア

ポートの株価は現在8.85MYR(約243

円)となっています。2013年12月20日の

9.4MRが直近の高値となっており、上値

を抜けずに足踏み状態が続いています。株式指標をみるとPERは82倍、PBRは1.6倍、配当

利回りは1.24%と割高感が出てきています。増収が続いたとしても、利益の増加は期待し

にくいことから、PER、配当利回りの改善は期待しにくいと思われます。仮に9.4MRを抜

いたとしても、投資は控えたほうがよさそうです。

まとめ

アジア・アセアン地域の経済成長とともに、旅客数の増加が期待できるため、マレーシ

ア・エアポートは増収基調を維持し続けると考えられます。ですが、収益面から検討する

と、今後1~2年は大幅な増益が期待しにくく、指標面も割高感が出ていることから投資

を控えたほうがよさそうです。

【おすすめ度☆2つ:余裕資金があれば打診買いで投資したい】

現在の業績★★☆☆☆ 
将来業績 ★★★☆☆  
業績安定度★★★★☆
株式指標 ★★☆☆☆
配当利回り★☆☆☆☆

☆5つ…積極的に投資したい
☆4つ…余裕資金があれば打診買いで投資したい
☆3つ…株価が下落(5%~20%)すれば投資を検討したい
☆2つ…株価が大幅下落(20%~30%)すれば投資を検討したい
☆1つ…構造的な変化が起きない限り投資は見送ったほうがよい

以上、ご参考にしていただければ幸いです!


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