【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOBH:シンガポール)
今回はアセアン株の売買ランキングで常に上位に顔を出す、
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOBH:シンガポール)という株の銘柄紹介を
行っていきたいと思います。
会社概要
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行はDatuk Wee Kheng Chiang氏によって、1935年にユナイテッド・チャイニーズバンク(ユナイテッド・オーバーシーズ銀行への名称変更
は1965年)として設立されました。設立当初は福建省を中心に事業を行っていましたが、
過去何十年にもわたり営業を続ける中で、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行は大きな成
長を遂げていきました。一連の買収を通し、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行は今では
アジア有数の銀行となり、シンガポールに加え、マレーシア、タイ、中国など各地域に子
会社を保有しています。今日では、アジア太平洋地域、ヨーロッパ、北米といった19の国
や地域で500を超える営業ネットワークを築き上げています。
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行は築き上げたネットワークを通して、個人金融サービ
スやプライベートバンキングサービス、商業銀行・法人向け銀行業務、投資銀行業務など
幅広いサービスを提供しており、ユナイテッド・オーバーシーズ銀行はシンガポールにお
ける最大のクレジットカード・個人住宅ローン事業者として知られています。また、中小
企業向けの融資事業では大手の一角を占め、アセットマネジメント業務ではシンガポール
業績推移
【 ユナイテッド・オーバーシーズ銀行売上推移 】 |
ズ銀行の業積をみていきましょう。
ユナイテッド・オーバーシーズ銀行の収益
は頭打ちとなっており、2012年の6495百
万S$(1S$=約79円なので、約5170億円)
から、(表には記載されていませんが)
最新の2017年度の決算では8851百万S$
【ユナイテッド・オーバーシーズ銀行業績推移】 |
となっています。 総収入に占める手数料
収入の割合はわずか1.6%ではありますが
年々低下しており、預金やローン残高は着
実に増加しているものの、金利や相場環境
の影響を受けやすくなっていることが読み
取れます。一株当たりの収益をみると、13年の1.84S$から17年には1.99S$へと8%程度
微増していますが、他の銘柄に比べると見劣りしてしまいます。
配当推移
【ユナイテッド・オーバーシーズ銀行配当推移】 |
の配当推移をみていきましょう。先ほどの
表の下部に配当額の記載があります。
直近の2017年の配当額は100S¢
(1S$ =100S¢なので約79円)となっ
ており、年度ごとにばらつきがあります。
おおよその配当性向は30%後半から50%と幅があり、平均では40%半ばくらいの数字が
目安となります。預金額や融資額が着実に増加していることから、相場次第ではあります
が、 今後も1S$近い配当は見込めると思います。
株価推移
【ユナイテッド・オーバーシーズ銀行株価推移】 |
2018年3月24日時点の株価は、27.40S$
(約2181円)となっており、節目の
25S$を上抜け天井を探る形となってい
ます。指標をみるとPERは17年の実績
ベースで13.7倍、PBRは1.2倍となっており、 やや割安感があります。したがって、今後
は節目の25S$を下値の抵抗線とした展開が続くと思われます。
ユナイテッド・オーバーシーズの業績は手数料収入の比率が下がりつつあるだけに、市況
の影響を受け乱高下する可能性があります。米中の貿易戦争次第で株式市場は不安定な展
開が続くと考えれるので、少なくとも急いで買う必要はないかと思います。
というわけでおすすめ度は☆3つです。
以上、ご参考にしていただければ幸いです!
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