【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)


【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)

こんにちはmokomoko3です。

今回はアジア・アセアン株の売買ランキングで常に上位に顔を出す、

オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)の銘柄紹介を行っていきたいと思います。

会社概要

オーバーシーズ・チャイニーズ銀行会社概要
オーバーシーズ・チャイニーズ銀行

(Oversea - Chinese Banking

Corporation)はシンガポールに拠点を

置き、 銀行業、投資銀行業、保険業、

アセットマネジメント業、株式仲介業に

従事しています。 総資産は2017年時点で

454938 million S$(1 S$≒81.4円なので約37兆485億円)を誇り、DBSグループ*1

に次いでシンガポール第2位の金融機関となっています。 また、その成長力の高さから

「Asia Pacific's 500 Strongest Banks in 2017(2017年アジア太平洋地域の強い銀行

500)」の8位に選出されています*2。

*1 シンガポール1位のDBSグループについては、下記の過去記事で取り上げています。ぜひご覧ください
【個別銘柄紹介】DBSグループ・ホールディングス(DBSM:シンガポール)
*2 上位のほとんどが中国、香港系の銀行です。なお、日本では16に三井住友フィナンシャルグループが選出されています。

沿革

オーバーシー・チャイニーズ銀行は世界恐慌の混乱のさなかの1932年に、the Chinese

Commercial Bank Limited、the Ho Hong Bank Limited、the Oversea-Chinese Bank

Limitedという3つの華僑系の銀行が合併することで誕生しました。華僑のネットワークを

生かしが経緯で世界恐慌を乗り越え、1950年に中国に支店を構える初の銀行に、1970年

には総資産が10億S$(≒8147億円)を突破し、一時シンガポール最大の銀行になりまし

た。以降、2001年に総合金融サービスを提供するためKeppel Capital Holdings Ltdを買

収、2004年に富裕層ビジネスを強化するためGreat Eastern Holdingsの出資比率を増や

し、2005年にアセットマネジメント業を強化するためLion Global Investorsを子会社化、

2010年には投資銀行業の強化のためING Asia Private Bankするなど、企業合併と買収を

通し直実な成長を遂げています。

業績推移

【オーバーシー・チャイニーズ銀行業績推移】
それではオーバーシー・チャイニーズ銀行の業績

推移をみていきます。オーバーシー・チャイニー

ズ銀行の17年の業績は、業務粗利益が9636

million S$(≒7849億円)、純利益が4146

million S$(≒3377億円)、EPSが97.6 Scent

(≒79.5円)となっています。13年度の業績は

業務粗利益が6621 million S$(≒5393億円)、

純利益が2768 million S$(≒2254億円)、


EPSが75.9 Scent(≒61.8円)となっています。直近5年間の業績を単純比較すると、

業務粗利益が45.5%の増収、純利益が49.7%の増益、EPSが28.5%の増加となって

います。

今後の業績について

【オーバーシー・チャイニーズ銀行再掲】
オーバーシー・チャイニーズ銀行の業績は

シンガポールを中心とした収益構造になっ

ていますが、マレーシア、インドネシア、

中華圏等、各国・各地域でバランスよく収

益を上げています。 また、事業構造も投

資銀行とプライベート・バンキングが牽引

する形で利益を創出しており、非常に安定した事業ポートフォリオとなっています。

 アジア、アセアン地域は18年も引き続き安定した経済成長を遂げると予想されていること

から、オーバーシー・チャイニーズ銀行もその恩恵を受け、継続的に業績を伸ばすと思い

ます。



配当推移

オーバーシー・チャイニーズ銀行配当推移
次に、オーバーシー・チャイニーズ銀行の

配当推移をみていきます。2017年度の配

当額は、37 Scent(≒30.1円)で、配当

性向は37%となっています。直近の業績

が安定していることから、配当性向も

30%~40%台で安定 して推移しており、

配当額も増額基調となっています。

今後の配当額について

オーバーシー・チャイニーズ銀行は配当性向の目標値を定めていません。ですが、「安定

した・持続的な配当を実施する」とアナウンスしていることや、業績も安定しているこ

とから現状の37 Scent以上の配当額は間違いなく期待できるでしょう。また、配当性向も

37%に落ち込んでいることから、少なくとも2~3年以内には増配すると思います。

株価推移

【オーバーシー・チャイニーズ銀行株価推移】
最後にオーバーシー・チャイニーズ銀行の

株価の推移をみていきます。オーバー

シー・チャイニーズ銀行の株価は2018年

4月6日時点で12.76 S$(≒1039.01円)

となっています。企業業績もほぼ右かた上

がりで推移しているため、株価も右肩上がりとなっています。 株式指標をみると、

PERは12.6倍、PBRは1.3倍、配当利回りは2.95%となっており、株価は高値の水準です

が、まだ割安感が残っています。現在の株価は上値の抵抗線を突破しており、青天井状態

にあります。どこかで株価が落ち着き、長期的にチャートが横ばいの動きを見せるような

ら投資のチャンスだと思います。

まとめ

オーバーシー・チャイニーズ銀行は事業ポートフォリオのバランスがとれた経営を行って

います。そのため、突発的な事態が起こっても業績が著しく悪化する恐れは少ないでしょ

う。配当も安定しており、株価も上値抵抗線を突破しており、値動きが軽い状態です。株

式指標も割安感が残っており、投資のチャンスです。

【おすすめ度☆4つ:余裕資金があれば打診買いで投資したい】

一口コメント:バランスのとれた安定経営が魅力です!

現在の業績★★★★☆ 
将来業績 ★★★★☆  
業績安定度★★★★☆
株式指標 ★★★★☆
配当利回り★★★☆☆

☆5つ…積極的に投資したい
☆4つ…余裕資金があれば打診買いで投資したい
☆3つ…株価が下落(5%~20%)すれば投資を検討したい
☆2つ…株価が大幅下落(20%~30%)すれば投資を検討したい
☆1つ…構造的な変化が起きない限り投資は見送ったほうがよい

以上、ご参考にしていただければ幸いです!

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