【アジア株・アセアン株個別銘柄紹介】CPオール(CPALL:タイ)
会社概要
CPオールは1988年にタイ国内唯一のセブンイレブンチェーンとしてチャロン・ポカパングループ(Charoen Pokphan Group) によって設立されました。1989年にアメリカの
7-elevenの許可を受け、タイバンコクのパッポン通りに初出店。以降、2016年には
直営4205店舗、フランチャイズ4645店舗、サブエリアライセンス(プーケット、
ヤラー、チェンマイ、ウボンラーチャターニーの4エリアで第3者に営業を許可した
セブンイレブンの店舗数)692店舗の合計9542店舗を運営するまでに成長しています。
CPオールは、日本のコンビニ事業を営む会社と同様、自社ブランドで食品の製造販売や、
収納代行事業を行うなど、日本のコンビニと変わりない事業内容となっています。
業績推移
![]() |
【CPオール(CPALL:タイ)決算推移】 |
きましょう。売上は2014年の357766MB.
(1バーツ=約3.3円。現在のレートで
約1兆2000億円)から2017年には
471069MB.(約1兆5830億円)ときれい
な右肩上がりの増収となっています。
また、純利益に関しても2014年の
10153MB.(約341億円)から2017年には19907MB.(約669億円)へと倍増していま
す。これは、出店しているセブンイレブンの店舗数が継続的に増加しているためで、
![]() |
【CPオール所有形態別店舗数推移】 |
テーション資料にある通り、2014年の
8127店舗から2017年には約26%増の
10268店舗へと年々着実に増加している
ことがわかります。CPオールは2021年ま
でに店舗数を13000店舗に増やすという
目標を掲げていることから、今後も安定した業績の拡大が見込まれます。
配当推移
![]() |
【CPオール配当推移】 |
ましょう。CPオールの配当額は2011年を
除くと毎期平均して一株当たり1Bt(約
3.3円)の配当を実施しています。2017年の配当性向は59%となっており、2011年から
毎期配当性向が下がっている状況です。これは財務内容を改善するためだと考えられま
す。配当額を低く抑えることで、CPオールのD/Eレシオ(負債÷株主資本:財務の安全性
を示す指標です)は2014年の9.5倍から2017年には3.7倍へと大きく改善しています。
しかし、D/Eレシオは1倍以下が望ましいことを考慮すると、今後も配当性向は低下して
いくことが考えられます。したがって、配当額としてみたときに今後も1Btに近い額の
配当が続くと考えられます。
株価推移
![]() |
【CPオール株価推移】 |
CPオールの長期チャートは店舗数の拡大
とともに、右肩上がりを続けています。
今後も2018年度まで700店舗を目途にセ
ブンイレブンの新規出店を行っていくこと
を考えれば、企業業績に伴い株価も上昇していくと考えれます。しかし、現在のPER39倍
PBR10倍という株式指標をみる限りでは、2~3年後の好業績も織り込み済みだと考えられ
ます。タイの国内情勢(政治不安)も併せて考慮すれば、投資妙味は少ないでしょう。
というわけで、おすすめ度は☆1つになります。
0 件のコメント :
コメントを投稿